Hits.60 全日本小学生中学生
アーチェリー選手権大会
2021.7.16
現在、私の所属する団体には小学生2人と中学生が1人います。その内の2人が、5月に埼玉県で開催された関東地区小中学生アーチェリー大会に出場しました。
小学生の子は昨年秋に入会したので、内輪の月例会くらいしか経験はなく、初めての県外遠征。普段は周囲は大人ばかりだから、子供ばかりの大会というのも初。中学生の子は何度目かの遠征なので、それなりの経験値。
それぞれ、試合を楽しめたようです。(雑誌アーチェリー7月号にカラーページで掲載されてたわ。地方大会なのに)この大会はオープン大会なので、申し込めば先着順で参加できます。
小中学生の全国大会もあります。「全日本小学生中学生アーチェリー選手権大会」、選手権大会なので部門ごとに参加人数と基準点があり、申し込み申請の後、上位者から人数分で足切り。
私の息子が弓を引いていた頃からある大会ですが、中学生の距離は公認大会のそれでした。予選がキャデットラウンド144射(男子70・60・50・30m、女子60・50・40・30m)、決勝トーナメントは60mのオリンピックラウンド。春先の6月とかに申し込みではとても仕上がるレベルでなく、参加を考えた事はありません。息子がなんとかキャデットラウンドで競えるようになったのは2012年、中3の夏休みの渋谷キャデットでしたから。
全日小中学生大会、今までのを調べてみたら、時の移り変わりを感じます。
- 2006年 第1回全日本キャデットアーチェリー選手権大会開催
兼 第3回世界キャデットアーチェリー選手権大会第1次選考会(岡山県備前市) - 2007年 第2回全日本キャデット・アーチェリー選手権大会開催(岡山県備前市)
- 2008年 第3回全日本キャデット・アーチェリー選手権大会
兼 第10回世界ユース選手権キャデット部門選考会(岡山県備前市) - 2009年 第4回全日本キャデット・アーチェリー選手権大会(岡山県備前市)
- 2010年 第5回全日本キャデット・アーチェリー選手権大会(岡山県備前市)
- 2011年 第6回全日本小学生中学生アーチェリー選手権大会(岡山県備前市)
- 2012年 第7回全日本小学生中学生アーチェリー選手権大会(岡山県備前市)
- 2013年 第8回全日本小学生中学生アーチェリー選手権大会(岡山県備前市)
- 2014年 第9回全日本小学生中学生アーチェリー選手権大会(岡山県備前市)
- 2015年 第10回全日本小学生中学生アーチェリー選手権大会(岡山県備前市)
- 2016年 第11回全日本小学生中学生アーチェリー選手権大会(岡山県備前市)
- 2017年 第12回全日本小学生中学生アーチェリー選手権大会(長崎県大村市)
- 2018年 第13回全日本小学生・中学生アーチェリー選手権大会(山梨県山中湖村)
- 2019年 第14回全日本小学生中学生アーチェリー選手権大会(島根県奥出雲町)
- 2020年 第15回全日本小学生中学生アーチェリー選手権大会 COVID-19により中止
- 2021年 第16回全日本小学生中学生アーチェリー選手権大会(静岡県掛川市)
おそらくは、若い選手層を育てるために全ア連が主催したんでしょうね。だからこそ競技内容は公認大会の長距離だけなわけで。開催地が岡山県だった理由は活動が活発だったから? 低年齢の強化活動に積極的だったのかな? 団体のWebサイトも2000年から立ち上げていらっしゃるので、これはアーチェリー界では、かなり早い方ではないかしら。
2004年のアテネオリンピックで山本博選手が銀メダル獲得して、「中年の星」の単語と共に一気にアーチェリーが脚光を浴びましたから、その頃に始めた小学生が中学生になる頃、と考えられなくもないです。
ちなみに息子が参加した事のある、東京都アーチェリー協会主催(全ア連は後援)の「全国中学生アーチェリー大会」は2007年の第27回をもって終了しています。オープン大会なので先着順で参加でき、中学生でも30mの短い距離もありました。
27年も開催していた、歴史のある大会ですね。第1回は1981年なので、1980年から国民体育大会にアーチェリー競技が入り、若い世代の育成を目指して開始したのかも。大会終了は全ア連主催のキャデット選手権大会が始まった事と関係あるのかな? 運営が大変である事の他に、役目は終わったと思えたのかもしれません。私の想像ですけど。(その後「東京都中学生オープンアーチェリー大会」となりました)
さてキャデット選手権大会、1度、第4回大会では参加者枠を16歳以下に変更しています。キャデットの意味そのままに、枠を広げたのでしょう。しかしながら、翌年から再び中学生以下の参加に戻しています。高校生が加わる事は、中学生との体力差や環境差を考えると公平感が無くなると思ったのかも。
そして第6回から大会名称が「小学生中学生アーチェリー選手権」に変更。キャデットという単語だと、一般にわかりずらいからかな。
2014年の第9回からが、大きく内容が変更してます。中学生予選は60mラウンド(72射)に(トーナメントはそのまま同じ)、小学生のカテゴリ予選30m(72射)決勝30mトーナメントが加わります。2年前の2012年ロンドンオリンピックで古川高晴選手が個人銀、女子団体(蟹江美貴選手 · 早川漣選手 · 川中香緖里選手)が銅メダルを獲得、またアーチェリーが脚光浴びて問い合わせが増えてましたから、低年齢層からの育成も考えたのかも。
第13回になるとさらに短い距離、小学生は30mの他に18m(80cm的)も選べるようになります。普及から育成まで、って感じですね。
そして2021年の今年、さらにカテゴリを新設。小中学生としてコンパウンド30m(6リング的)、ベアボウ18m(80cm的)も。とにかくアーチェリーなら、なんでも来いっ!って懐の深さ。
というわけで冒頭の小学生、何事も経験かと「全日本に申し込んでみる?」と聞いたところ、やってみたいと。申請の基準点は小中学生なので低く設定されてはいますが、実際の通過点はどのくらいなんだろ? 中学生の方は、まだ60mは無理なのでまた来年。
ドキドキしながら選考結果を待ちましたが、予想した通り通過点は高かったです。小学生の子は18mの部で申請したものの、参加枠は男女各8名。残念ながら少々(?)点数足りずに、通過ならず。
今回の選考対象期間は2019年5月21日〜2021年5月24日ですから、当然COVID-19による射場閉鎖や活動停止の期間があったはず。おそらく申請者数も少なかったでしょう。そう考えると、例年の通過点はもっと点数が高いかもしれません。
無事に通過した選手たちの活躍、大会結果は上記のリンク先を見てね。
第1回からの開催地の岡山県、第2回の記事内で今後10年間は岡山県で開催する事が決まったとありました。そして第12回からは各地で開催という事になったのかな。今年は静岡県でしたが来年はどこでしょうね。
近況:なんだかんだで、
首都圏のオリンピックは無観客。
私のアーチェリーの5枚の チケットは払い戻しになり、
大手を振って東京に遊びに行く 楽しみが消えた。
私のアーチェリーの5枚の チケットは払い戻しになり、
大手を振って東京に遊びに行く 楽しみが消えた。