Hits.30 左利きと
マスターアイ
2016.12.8
あなたは自分の利き腕(ききうで)が左右どちらかは、当然知っていますよね。でも自分の利き目(ききめ)がどちらかは、おそらく知らない人の方が多いでしょう。
人間は両目で見ていても、必ず左右どちらかの目を優先させて物を見るのです。利き目、マスターアイは狙いに大きく関係してくるため、シューティング競技では重要要素です。
アーチェリーの弓には右用と左用があります。これは利き腕の左右と言うよりは、マスターアイの左右で選びます。右用は右目で狙い、左用は左目で狙います。
利き腕が左でもマスターアイが右ならば、右用の弓が自然です。初めて弓を引くのならば、身体は真っさらの状態なので、右用の形で覚えていけばいいのですから。
初心者講習会の申し込みの際にいちおう「利き手はどちらですか?」の設問は設けています。腕が左利きの場合、目も左の可能性が高いのかなぁと思って。ホントは目についての設問の方が大事なんですが、これは尋ねてもわからない人の方が多いだろうと予想されるので、やめました。
以前「キャデット・ボーイ shoot.34」で少しマスターアイの話を書いてます。その頃は目が左の人は1〜2割と思ってましたけど、今では2〜3割くらいじゃないかと思い直してます。
これは、その後の初心者講習会参加者の絶対数が増えているため、より多くの人を見ている感想として。
ちなみに今年の初心者は13人のうち、
左利きで左目が1人、
右利きで左目が3人、
右利きで右目が9人、です。
マスターアイが左の場合、どうするか?
1. 左用の弓を使う。
2. 右用の弓で、目を右に矯正する。
3. 右用の弓で、サイトピンをめいっぱい左に出す。
の、どれかになります。
しかし、3. については非常に効率が悪いため、競技には向いてません。その場しのぎのレジャーなら。
2. の場合は、左目をつぶって練習して、右目で狙う癖をつける。ストリング(弦)を右目の前に持ってくるように引いてくると、右目で狙うのに慣れるそうです。また、アイブラインド(アイブラインダー)を利用する手もあります。
左用の弓のメリット・デメリット
1. 目のことを気にせずに弓が引ける。
2. 左用は割高の事がある。
3. 左用が生産されていない場合もある。
4. 当然、中古品も少ない。
5. が、売れ残った左用商品が格安に販売される事もある。
6. 右用が大多数なので、常にシューティング・ラインでは隣の人と顔合わせの状態になる。(右用同士ならば、隣の人の背中を見ている状態)
7. 6.の状態が常なので、メンタルが強くなるかも?
といったわけで、目が左であっても実際にレフティーのアーチャーは少なく、目を矯正して右にする人の方が多いです。レフティーは、多分1割いないんじゃないかな?
もしあなたがアーチェリーに関心があるのなら、自分のマスターアイを調べてみてはどうでしょうか? どこかの初心者教室に申し込む時に、事前にそれがわかっていると、教える側も準備しやすいですしね。
マスターアイの調べ方は、渋谷アーチェリーONLINEスタッフブログ 他、色々ありますので気になる方は調べてね。
また現代だと液晶画面のデジカメ全盛なので気付きませんが、片目でカメラのファインダーを覗いたり、単眼鏡(フィールドスコープ)を覗く時、人は自然にマスターアイを使います。
近況:リンク集をチェックしたら結構、
修正が多い。アーチェリー部が無くなった
学校がいくつかあって、悲しい。
修正が多い。アーチェリー部が無くなった
学校がいくつかあって、悲しい。