8. 弓と囲碁2

(2008.9.8)
 まぁ「行き着く先」ったって、私がそう思っているだけなんだが。
 息子が囲碁をやりたいと思ったきっかけのマンガ「ヒカルの碁」。その中で「神の一手を極める」って言葉があるんだけど、これが表現がすごく、近いものを感じたわけ。神の一射を、とは言わないけど、求めているのよね、一射を。
 もちろん試合は点数を競うから、点数を追うけれど、一射一射ごとに求めながら弓を引くの。何を? 自分の求めるべき「射」を。押し手と引き手のバランスを身体の中で感じながら、最高の射を、求めている。
 調子がいい時って、意外と何も考えてない。考えなくても身体が動く。ポンポンと弓を引き、あれ?当たってんなぁ、って感じ。的は大きく感じるし、70m先の的でも、真ん中に当たった瞬間は、その場所がズームアップして見える。
 まぁ、そんな調子のいい時なんて、めーーーーったに、ないんだけどね。

 理想の形を追い求めるっていうのは、まぁ何においてもありそうだけど。「神の一手」という意識が、作者だけでなく、他の碁打ちに通じるかどうかは不明だけどね。 一射を求めているのも私だけかもしらんし、他にもいるかもしれないし。でも、なんか近い気がする。

 ちなみに、息子は「ヒカルの碁」で、将棋野郎が好きだそうな。なんでだ? ワイルドさに、あこがれるのかな?
 私はぜったいにアキラくん! 真面目で、一途で、努力家で、かわいー! あんな息子が欲しー! でも、私の息子はどーやってもアキラくんみたいには、ならないでしょーね。
 やっぱり息子は、ちょっとヌケた、しんちゃんなんだな、これが。まー、私の息子だからねー(^o^)
 あ、門脇も、好き。強い者への憧憬の独白は、泣けました。痛いほど、わかるなぁ。