7. 弓と囲碁

(2008.7.14)
 しんちゃんが去年の夏から習い始めた囲碁だけど、まだ続いてる。まだしばらくは続きそうかな? 以前通っていたプールは春にやめました。息子は長距離も泳げるようになったし、週末が忙しすぎるので。
 子供の習い事は数あれど、アーチェリーと囲碁って、私が言うのもナンだけど、変わってるよねー。学習塾や英語教室なんかと違って、実用性(?)は、まるで無いし。 まぁ、実用性を求めているわけでもないので気になりませんけど。

 囲碁って地味ーに感じるけど、アーチェリーに比べると、すっごくメジャー!日本の囲碁人口は400ー500万人だって! どうやってはじき出した人数かわからないけど、アーチェリーの何百倍?
 日本に古くからあるという意味で弓道を調べたら、全日本弓道連盟は登録数13万人でした(平成18年3月末)。

 競技人口を支えている年齢層の違いも、大きい。アーチェリーは学生がメインだけど、囲碁は年配の方々。これは試合の時の賞品にも大きく関係してくる事を知りましたね、息子が試合に出るようになって。
参加賞の扇子
参加賞の扇子
 年配の方が多いと言う事は、スポンサーもつきやすい。各新聞社の他にも、大きな会社の社長さんとか、会長さんとかが囲碁好きで、スポンサーとしてついてくれるわけ。
 息子は級位者戦参加なので、参加費は1,000ー1,500円(しかも昼食弁当付き)ってとこだけど、参加賞でオリジナルの手ぬぐいとか、扇子とかまであった。3勝賞(3回勝つ)でも賞品あるし、段位者(参加費2,500円くらいだっけ?)のほうで優勝するとマウンテンバイク!や羽毛布団!まで用意されていた事もある。栃木県の地方戦でよ。
 市長杯だって、ほんとに市長が挨拶に来るしなー。国会議員も挨拶するしなー。コネとお金があるんだねぇぇーと、弓との違いをひしひし感じたりして。

 さておき、弓と囲碁の違いは面白い。
 囲碁は相手あってのもの。むろん自分の精神をどうコントロールするのかも大きいと思うが、対局者がいるのが前提。
 弓も他者との中で優劣は決まるけど、それは結果としてで、実際に闘うのは自分自身だと思う。
 相手から切り込まれるのと、自分の刃が自分に向かってくるの、どっちが恐い?
 囲碁は、毎回が違う局面になるよね。定石はあるにしても、相手により、様々な局面に。
 弓は、毎回同じ事を目指している。天候や風や、会場により色々違いはあるけれど、その中で、同じ動きを求めている。体のバランスと心のバランスをとって、ひとつになろうとしている。
 囲碁は静的に見えて「動」であり、弓は動的に見えて「静」なんだな。
 でも、行き着く先は同じような気がする。

長くなっちゃったから、続く