Hits.40 オリンピック
代表選考
2018.1.8
もうすぐ冬季オリンピック平昌大会ですね。昨年12月には人気の高いフィギュアスケート シングルの代表選手選考がかかる全日本選手権など、ニュース番組などで色々解説されてました。
私は特にフィギュアスケートファンではありませんが、その昔、偶然テレビで観たオリンピックのアイスダンスが素晴らしかったので、それ以降アイスダンスは意識して観ていた時期はありました。日本ではシングル競技ばかりが注目され、ペアやアイスダンスの情報は、ごくわずか。
これは、シングルに強い選手がいる→人気が出る→マスメディアに取り上げられる回数が増える→ますます人気が出る→あこがれて後に続く選手も育つ→という循環ですね。どの競技もスター選手が普及にもたらす恩恵は大きいです。
さて話がそれましたが、フィギュアシングルの平昌代表選手選考のニュースなどを観ていて生じた疑問。日本国内の代表選考、ですよね。そもそも、その平昌の出場枠ってどう決まったの?と気になって調べてみると・・。
2016年4月の世界選手権で平昌の出場枠が決定、その後、全日本選手権の結果を重視し、他に今までの国際大会成績を総合して代表決定なんですね。つまり「頑張って枠取りしてきてね、でも代表選考は別だから」って事。
今回、シングル男子3枠は枠取りした3選手が順当に代表、がシングル女子2枠は枠取りした選手2名は代表落ちしています。なんか、変じゃない? 頑張って出場枠を取ってきたのに、その選手が出られない不思議。
理由として想像できるのは、激しいスポーツであるがゆえに、怪我や故障により大会参加できない場合を考慮したもの、あたりでしょうか。でもやっぱりスッキリしませんねぇ。代表選手の選考方法は国によって違うようですから、何がベストなのかはその国の競技団体が考えることですが。選ばれる選手の方は、どう思っているんでしょうか。まあ、よその競技の事だけど。
さてアーチェリーの日本オリンピック代表選考はというと、単純明快。出場枠を獲ってきた選手=代表選手です。
「あなたが獲ってきた枠なんだから、あなたが出てね」、わかりやすい。激しいスポーツではありませんから故障も少ないですしね。スポーツ障害として多いのは肩関節周囲炎や腱鞘炎などでしょうか。
例として、2016年リオデジャネイロを参考にすると以下の通り。詳細については全日本アーチェリー連盟のページを。なおオリンピック団体枠の3選手は、団体戦と別に個人戦にも出場できます。
2015年4月 国内世界選手権選考会(参加資格:2015ナショナルチーム選手)
2015年7月 ターゲット世界選手権(コペンハーゲン)
団体枠、個人枠の一部が決定。日本女子は団体枠獲得。出場枠の最大が1カ国男女各3人なので女子はこれで決定終了。男子は個人で古川選手が獲得。
2015年11月 大陸選考協議会(バンコク)個人枠が獲得できる。
(日本は男子個人枠をすでに得ているので参加できない)
2016年2月 ナショナルチームアメリカ合宿 国内男子選考会 70mラウンド2回
2016年3月 W杯アンタルヤ大会 兼 リオ五輪最終予選 国内男子選考会
この選考会で70mラウンド6回、および2月・3月を含めた計8回を合計得点で上位2名を選出。 個人枠獲得の古川選手と共に、団体枠をかけてリオ五輪最終予選へ。
2016年6月 W杯アンタルヤ 兼 リオ五輪最終予選
団体枠、個人枠の残りが決定。男子団体は残念ながら獲得ならず。
2016年8月 リオ五輪
とまあ、ざっくり書くとこんな感じ。
2020年の東京はどうなるかというと、前述とは違って来ます。開催国枠があるからです。男女各3名出場、ただし前年2019年の世界選手権に3選手が出場する事が条件。国内を今までの開催日と同じと仮定すると以下の通り。
2018年10月 全日本ターゲット選手権
2018年11月 2019ナショナルチーム選考会
2019年4月 国内世界選手権選考会(参加資格:2019ナショナルチーム選手)
2019年6月 ターゲット世界選手権(スヘルトーヘンボス/オランダ)
2020年7-8月 東京オリンピック
ただこれは、前回リオデジャネイロにならって書き出したまでで、2020東京は、またちがった形で代表選手を選出するのかもしれません。でもナショナルチームの選手から選ばれるのは当然なので、少なくとも2019年のナショナルチームに所属していなければ2020東京への道はありません。(ナショナルチームは他に、年齢制限のあるU20:アンダートゥエンティ、U17:アンダーセブンティーンもあります)
ナショナルチーム選考会の出場条件は、過去の事例と同じとする場合はこうなります。なお日本国籍を有する者に限定です。
ア)2018年ナショナルチーム選手
イ)2018年の全日本ターゲット選手権の予選ラウンドにおいて男子660点、女子640点以上で3位内。
ウ)2017年全日本ターゲット選手権終了翌日〜2018年の全日本ターゲット選手権までの期間、全日本公認大会70mラウンドで男子660点、女子640点以上を2回以上記録、申請した上位2回の合計点。
出場の優先基準はア)イ)ウ)の順、男女各24名。
点数だけだと分かりにくいですかね? 72射の満点は720点です。つまり70m先のマトで男子660点は1射平均9.16点、女子640点は1射平均8.88点です(割り切れないので小数点以下2ケタ)。うわぁー。
参加男女各24名ですから、選手が被らないとすれば、
ア)各8名
イ)各3名
ウ)各13名
となります。が、当然被る選手もいるでしょうから、ウ)の人数はもっと多くなるでしょう。ナショナルチームの選手が全日で上位は当然でしょ?
で、男女各24名の中から、選考会により上位男女各8名がナショナルチームに選出されます。選考会は70mラウンドを1日に2回、連続で3日間の合計点。144射を3日連続で計432射なんて、果てそう・・・。
2017年の全日本ターゲット選手権は10月29日で終了しましたので、すでに昨年10月30日から2020年東京への熾烈な道は始まっているのです。
近況:iMacにメモリ増設したら、
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