気になるアーチェリー用品の値段

●弓具のサイズ

1インチ=2.54cm 1ポンド=453.59237g
一般的なサイズは64・66・68・70インチ。会話の中では「ろくじゅうよん」ではなく「ロクヨン」と言われる事が多い。「その弓、ロクロク?」「ロクハチだよ」のように。現在使われる事が多いのは66と68でしょうか。子供用に62・56・46インチもあったりします。
サイズ選択は、その人のドローレングス(引き尺)で決まるが、これは腕の長さ、つまりは身長に関わってくる。あなたが現在クラブの貸し弓で練習しているのなら、その弓は66インチの可能性が高いです。
なぜなら、かつては66が主流でした。最近では日本人も身長が高くなり、男性は68を使う人が多くなったようです。

ボウレングスの目安は、このあたりでしょうか?
(単位はインチ)
ボウ
レングス
62 64 66
ドロー
レングス
23 - 24 24 - 26 26 - 28

ボウ
レングス
68 70 72
ドロー
レングス
28 - 29 29 - 30 30以上

といっても、初心者は自分のドローレングスなんて知りませんね。身長は関係しますが、骨格の違いもあるので一概には言えません。
が、2011年度の17歳の平均身長は女子158cm、男子170.7cm。女子なら64、男子なら66ってとこですかね。175cmなら68かなぁ。180cmの人なら68か70でしょう。日本人で72の人はめったにいないでしょう(弓もそうないし)。
諸条件によっても変わるので、あくまでも目安。
指導者やショップの人にドローレングスを測ってもらい、自分のサイズを決めて下さい。実際には女子は66、男子は68が多いです。

● ハンドルとリムの組み合わせ

かつてワンピース・ボウ(和弓のように弓が一体型)の頃は、この本体のサイズだけですみましたが、現在の主流であるテイクダウン・ボウではハンドルとリムの組み合わせでボウレングスもかわります。
今ではハンドルとリムはメーカーが違っても、ある程度の互換性はあります(ただし初心者用や子供用の弓は、他製品、他メーカーとの互換性が無い場合がほとんど)。
 ※現在でもハンティング用のワンピースボウは販売されています。とはいっても日本では弓での狩猟は法律で禁止されていますが。

ハンドル、リムにも複数のサイズがあり、組み合わせによるボウレングスは以下。
 Lリム = ロングリム
 Mリム = ミディアムリム
 Sリム = ショートリム
ハンドル
サイズ
Lリム Mリム Sリム
21インチ 66 64 62
23インチ 68 66 64
25インチ 70 68 66
27インチ 72 70 68

ハンドルで多く流通しているのは25インチ。23インチは数が少ないです。最近では27インチもぼちぼち出ているようです。21インチはホイット以外にもあるかな?
モデルによって、設定されていないサイズも。
 組み合わせが可能でも使用するには、長さのバランスも考えます。
たとえば66インチを求める時にハンドル21+ Lリムは、おすすめできません。 H23 + Mリムか、H25 + Sリムでしょう。
逆に68インチを求めるのに、わざわざ長くて重いH27 + Sリムを選ぶ人も少ないかと。

●ポンドは、どのくらい?

初心者が無理なく引けるのは18から22ポンドくらいではないかと。
女性や年配者、小学生ならもっと弱いのを、体力ある男性なら24ポンドでもいけそうですが。ここから練習して、段々と強い弓に替えていきます。
貸し弓は所属する団体の状況によって違います。
ウチの会員の方が最初に買う弓は、30ポンドくらいが多いですね(女性はこれで十分だし)。金属製のハンドルとグラスファイバーのリムで実質28ポンド程度でも、アルミ矢で70m届きますしね。50mなら26ポンドくらいですかね。
もちろん競技指向で90m飛ばそうと思ったら、また別ですが。
それでもカーボン矢が一般的になった今は、昔のように男性で40ポンドオーバーの人は少なくなりました。

●弓の買い替え:「弓具一式」とは

とりあえず最初だから、高い物はちょっと考えてしまう。長く続けるかどうかもわからないし。
それなら、安価な物から始めてみるのもいいと思います。レベルが上がってから買い替えればいいんだし。(あるいは、弓買うほどじゃないけど続けたいなら、割高だが貸し弓のある民間のアーチェリー場に通う手もあり)
弓具一式、すごく大雑把に言って、初心者用 5~7万、ローエンド 12~13万、ハイエンド 20~30万くらいです。
一式とは、今までに書かれている、細々とした物全部を含んでいます。
ですから高価な物に買い替える場合でも、全部が必要なわけではありません。弓本体だけを買い替えるなら、その金額だけで済みます(ただ、ポンドアップした場合は矢も買い替えが必要になる場合が多い)。
道具はとにかく種類が多いので、どれを選ぶかで総額は大きく変わります。
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