Hits.33 コンパウンドの増加
2017.3.8


 今年になって、同じ団体内の人が「夏くらいにはCPにしようかと」と衝撃の発言。ずっとRCで試合に出ていた人なのに、コンパに転向しちゃうの!? まあ体調の事もあるらしいけど。(CP=コンパウンド・ボウ、RC=リカーブ・ボウ)
 リカーブはオリンピック映像や、最近ではテレビのバラエティ番組等でも見かける事のある、多くの人が弓と言ったら想像するであろう物。
 コンパウンドは、上下に偏心滑車の付いて、ある程度までケーブル(弦)を引くとその引き重量が軽くなる、よりメカニックな弓。
 昨年も50代以降の人が2人と、なんと20代の若者まで「リカーブはもういいかな」とか言ってコンパに転向しちゃったし。ああ、どんどんリカーブが消えてゆく・・・。

コンパウンド・ボウ
コンパウンドって、こんなの。
 日本では学生(中学・高校・大学等)は、ほぼリカーブ。オリンピックを始めとして、インターハイや国体、全国キャデット等はリカーブのみだから。コンパウンドはリカーブに比べれば歴史は浅いし、威力が強いため安全管理の面での問題なんだと思います。
 またリカーブに比べたら指導者が少ないであろう事も想像できます。教員でアーチャーであった人ならば、まあリカーブでしょうから。
 オリンピックに種目として無いのが、学校関係で採用されていない一番の理由でしょう。
 オリンピックで採用されれば、それに準じて国体とか変わるとは思うけど、規模を小さくしようと縮小傾向にあるオリンピックじゃ今後も採用される見込みは少ないでしょう。
 世界競技団体のワールドアーチェリーはコンパウンドもオリンピックに入れて、と要望はずっと出してるようですが。ただ世界選手権やW杯等、日本でも全日本選手権から、ローカル大会でもコンパウンド種目は普通にあります。大学では何年前からだったか、コンパウンドも種目に追加したようです。
 大学入ってから始める人にとってはリカーブである程度の点数出すには、ガシガシとした練習量と努力が必要だからかも。大学生ともなれば世界も広がり、やる事も増えて、そうそうアーチェリー中心の生活にはなれないから・・かもね。

 学生時代からリカーブ続けてきた人、あるいは社会人からリカーブを始めた人でも、練習時間は限られるし、なかなか上達しない。または年齢を重ねて、リカーブを引くのが辛くなってきた、コンパは楽そうだなぁとか。
 そんなわけでコンパウンド人口が増えているわけです、私の周りでは。ウチの団体、数名の小中学生が平均年齢を若返らせてはいるものの、半数は50代以上ですから。
 マメに練習しないと引くのが辛くなるリカーブより、そこそこの練習でそれなりに当たるコンパウンドに流れてしまうのは仕方ないのか・・・。
 よその団体さんは、どうなんでしょうね?



近況:大学は春休みが長い。
息子は惰眠を貪り、
趣味でPCゲームを創っている。
プログラミングに詰まると
私に愚痴?をこぼす。
私に言うな、それはわからん!