Hits.25 栃木2022だって 遠くない
2016.6.11


 リオデジャネイロが近づいてきましたね。TOKYO 2020への準備も進んでいるようですが、実は東京の2年後、2022年には栃木県で国体・全国障害者大会もあります。
 微妙な時期ですねー、TOKYOの前年ならその期待も込めて盛り上がるでしょうし、翌年ならその結果を受けてスター選手の参加等で盛り上がるでしょう。2年後って微妙だわ。
 でも6年後を見据えて、県体育協会も色々動き始めているようです。なんたって開催規模が大きいですからねえ。
 各競技団体も同様に、色々準備しなきゃならない。まあアーチェリーだって2022年は、選手以外はみんな裏方手伝いに駆り出されるでしょう。

 そんな中、選手の育成は重要な要素のひとつであります。国体選手、少年(高校生以下、中学生は3年生から参加可能)の部は高校生たちを強化していけばいいんでしょうが、成年は高校卒業後に競技を続けてくれるよう、環境を整えないと。
 大学進学して競技を継続してくれればいいけれど「高校時代十分やったから、もういいや」とか、ありそう。
 社会人になったのなら「仕事が忙しくて、それどころじゃない」「もう学生じゃないし、週末は休みたい」とか。ああ、とってもありえそう。
 特に社会人の場合は、練習時間確保もさるこながら、学校と違って練習場所もロクにない。栃木県には県立のアーチェリー場が、無いんですよ。常設なのは県内で唯一、宇都宮市のアーチェリー場だけ。関東でも県営のアーチェリー場が無いなんて、栃木くらいでしょう。
 県アーチェリー協会は、ずーーーーーっと、20年以上(もしかして30年かな?)も要望は出していますが、栃木県は設営してくれません。
 ゆえに県内の公認試合は毎回、県立高校の校庭を借りて開催するしかないわけで。いや、関東大会だって、国体関東ブロック予選だって、高校の校庭に臨時設営です。それで国体強化しろったって、ねえ。
 まあ、アーチェリー場新設なんてお金がかかる割にはマイナー競技だから、どうでもいいと思っているんでしょうね。野球やサッカーに比べたら競技人口は雲泥の差というか、比べるのもおこがましいですから。
 でも場所が無いから、競技人口も増えない。増えないから、やっぱり新設してくれない。堂々巡り。
 2022年の会場確保のために、県アーチェリー協会は苦労されてるようです。国体競技開催には、高校校庭なんかじゃ広さがまるで足りませんから。

 そして国体の後に開催される「全国障害者スポーツ大会」(通称は開催県の名前で○○大会と呼ばれます)、これはこれで大変です。会場その他の事もありますが、なんと選手が足りません! 開催県なのに。
 栃木県のパラアーチェリー選手は、現時点でわずか2人。内1人は、今現在チェコに遠征中、 リオ・パラリンピック最終予選です。残るお一人は、すでに70代。
 以前はもっと選手がいたんですが、やはり身体障害の方なので体調が悪くなったりして、引退されてしまいました。
 さりとて、なかなか若い方は入ってこない。問い合わせすら、ありません。
 なんでかなー? 昔に比べれば、障害者スポーツは少しはメディアで取り上げられる回数が増えて、少しは認知度も上がってきたとは思うのですが。
 車椅子バスケとか人気があるそうですが、アーチェリーには人が来ないんですよ。地味だからかな。体に障害があるからこそ、ダイナミックな動きのある競技に魅かれるのかしら。
 ちなみに全国障害者スポーツ大会、参加のための障害区分を調べたんですが、詳細はネットでは分かりませんでした。競技規則集は(公財)日本障がい者スポーツ協会から有料(1,000円)で販売。
 運営資金を得るためとは想像できますが「障害者スポーツをやってみたい!」と思う人が、どんな障害区分になっているのか、簡単にでもいいから調べられないっていうのは、選手育成のためにはどうかと思いますが。

 とりあえず、文部科学省内にあった (2)全国障害者スポーツ大会に関する調査 から、ざっくりと分かったアーチェリーの障害区分と競技内容。
開催年度4月1日現在で13才以上で、
・肢体不自由:6区分(障害の程度によって分けられます)
・聴覚・平衡機能障害、音声・言語・そしゃく機能障害:1区分
・内部障害:1区分(ぼうこう又は直腸機能障害の方のようです)
リカーブは男女別、年齢区分別。リカーブは体力の影響が大きいので、年齢区分別があるのでしょう。
コンパウンドは男女別。
 どうでしょうか? 2022年は6年後、これから始めても間に合います! 栃木県内の身体障害者の方は、全国大会出場を目指してみませんか? 開催県はエントリー数が多く認められています。

 また、毎年行われる「栃木県障害者スポーツ大会」もあります。 こちらは
・開催年度4月1日現在で12才以上、
・県内居住もしくは県内の施設や学校等に入所および通所並びに通学してる方。
・身体障害者手帳の交付を受けた方。
 開催は秋ですが今年の参加申し込みはすでに終了しています。来年度以降もありますから、まずは身近にこれを目指してみるのもいいかもしれません。
 お問い合わせは宇都宮市アーチェリー協会まで。
(ああ、また文字ばかりのページになっちゃった)



近況:年度末・年度始めのモロモロの
忙しさがようやく片付いた所。
でも来週には初心者講習会の準備で
また忙しくなるなあ。